笹部の住宅改修 U邸
用途 :住宅
住所 :松本市笹部
規模構造 :木造平屋
面積 :面積増減 -5.4㎡(減築)
施工者 :守谷商会松本支店
竣工年 :2017
第35回住まいのリフォームコンクール(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター主宰)
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会会長賞 受賞
リフォーム産業新聞 2019年2月25日 No.1350に掲載
築50年近くにもなる木造2階建住宅の平屋への改修。
先代が遺したこの住宅を活かしつつ、人の集まる事が多いので構造的に安全にしたいという希望が主題であった。そして、子世代が結婚・独立し、夫婦2人で余生を過ごすのによりよい住まいにしたいという希望もあった。
そこで、実生活で必要性の薄くなる2階を取り除くことで、機能的にも構造的にも合理的に解決する事を考えた。さらに、ただ2階を取り除くのではなく、もともと中廊下式の平面形で、昼間でも真っ暗だった玄関続きの廊下を明るくする事も同時に叶えることができるよう、廊下真上の2階部分を北側採光のハイサイドライトとした。そうすることで、北から安定した光が降り注ぎ続ける、明るく開放的な廊下になった。
寝室は主に寝るだけ、という施主のライフスタイルに合せて寝室は必要最低限の広さとし、一方で居間からキッチンにかけては広く明るい空間とした。周囲が畑である立地を活かし、キッチンの出窓は透明Fixガラスにしていつでも山々や近所の木々を眺めることができる。